117E3

女性の骨盤内炎症性疾患を最も示唆する身体所見はどれか。
帯下の悪臭
脾臓の触知
子宮口の開大
下腹部腫瘤触知
Douglas窩の圧痛

解答: e

117E3の解説

【プロセス】
付属器炎や骨盤腹膜炎、卵管留膿症、Douglas窩膿瘍を骨盤内炎症性疾患〈PID〉と総称する。

【選択肢考察】
a PIDが波及し、卵管〜子宮〜腟の衛生環境が低下した場合、帯下の悪臭が出現することがある。が、あくまで波及の結果にすぎず、「最も示唆する」とは言えない。
b 骨盤と脾臓は遠く離れており、直接の関係はない。
c 子宮口の開大は正常分娩等でもみられる所見であり、これをもってPIDと考えることはない。
d PIDが波及し、卵管〜子宮〜腟周辺の膿瘍を形成した場合には、下腹部腫瘤を触知する可能性がある。が、あくまで波及の結果にすぎず、「最も示唆する」とは言えない。
e 正しい。冒頭に述べた定義の通り。

正答率:62%

テーマ:女性の骨盤内炎症性疾患を示唆する身体所見

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