117E13

疾患と特徴的な症候との組合せで誤っているのはどれか。
関節リウマチ --------- 中足趾節関節の腫脹
乾癬性関節炎 --------- 遠位指節間関節の腫脹
強直性脊椎炎 --------- 安静により改善する腰背部痛
Sjögren症候群 --------- 舌乳頭の萎縮
皮膚筋炎 --------- 頸部における屈筋優位の筋力低下

解答: c

117E13の解説

【選択肢考察】
a 関節リウマチでは遠位の関節が障害されにくいと押さえる。中足趾節関節〈MTP関節〉は中足骨と基節骨の間にある近位側の関節であり、障害されやすい。
b 遠位指節間関節〈DIP関節〉の腫脹がみられた場合、関節リウマチではなく、乾癬性関節炎や変形性関節炎〈OA〉を疑う。
c 誤り。強直性脊椎炎では運動によって改善する腰背部痛が有名(See 113D60-e)。
d Sjögren症候群では乾燥症状がみられ、dry mouthに伴い、舌乳頭が萎縮する。
e 皮膚筋炎では筋(キン)の障害により近(キン)位筋(medu4では「キンキンの大原則」と呼んでいる)が障害され、頸部の筋力が低下する。屈筋優位か伸筋優位か、で悩んだ者もいるかもしれないが、日常生活(起き上がるときなど)でどちらの運動がより頻用かつ高負荷となるか、考えればよい(頻用かつ高負荷の運動ほど筋力低下を自覚しやすい)。特殊な筋トレでもしていない限り、頸部伸展を頑張らなくてはならない局面はそうそう存在しない。

正答率:92%

テーマ:免疫疾患と特徴的な症候との組合せ

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし