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117C9
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感染症法上の五類感染症のうち、全数把握対象疾患である梅毒、風疹、麻疹、後天性免疫不全症候群、薬剤耐性アシネトバクター感染症について、発生動向調査によるそれぞれの患者数の年次推移を別に示す。
風疹はどれか。
a
A
b
B
c
C
d
D
e
E
解答: c
117C9の解説
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【プロセス】
細かな数値の暗記を求めている問題ではない。最低限の時事力と思考力があれば正答可能なのだが、正答率54%と振るわないのは多くの受験生のアプローチが知識ベースだったことを示唆しているのかもしれない。知識があるに越したことはない。が、往々にして知らない問題が国試当日は多く出題されるものだ。「知らない知識なのに、知っている知識かのように強引にアプローチしてしまう」のは負け戦である。自分の知識を超えた問題であると判断した時点で、潔く思考ベースのアプローチに転換することが重要だ。
さて、まず2019→2020の変化を見てほしい。COVID-19の流行により、外出が減り、マスク着用者が増え、ソーシャルディスタンスが推奨され、飲食店などではパーティションが設けられた。このタイミングで大きく減少する感染症は飛沫 or 空気感染のものと推定される。ゆえに、CとDは風疹または麻疹であろう。風疹が周期的に大流行する、というニュースはしばしば耳にするはず。2013年と2018年に流行しているCが風疹、残るDが麻疹である。一方、AとBはコロナウイルスの影響をあまり受けていないようだ。ゆえに、stay home下でもジワジワと広がりうる性感染症を疑う。近年増加傾向のAが梅毒、Bが後天性免疫不全症候群と分かるはずだ。残るEは2014年から集計が開始されており、比較的新しい感染症と分かる。それこそが、薬剤耐性アシネトバクター感染症である。
【選択肢考察】
a Aは梅毒である。
b Bは後天性免疫不全症候群である。
c 正しい。Cが風疹である。
d Dは麻疹である。
e Eは薬剤耐性アシネトバクター感染症である。
正答率:54%
テーマ:発生動向調査における風疹の患者数年次推移
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