116F5

トリグリセリド高値の原因とならないのはどれか。

先端巨大症
内臓脂肪蓄積
アルコール多飲
甲状腺機能亢進症
インスリン抵抗性増加

解答: d

116F5の解説

【選択肢考察】
a 先端巨大症では血圧、血糖、脂質の3系統がすべて上昇する。ゆえにトリグリセリドも高値となる。
b 内臓に蓄積された脂肪はトリグリセリドに変換され、血中で高値を示す。
c アルコール分解のため肝機能が亢進し、トリグリセリドも合成されやすくなる。
d 誤り。甲状腺機能亢進症では代謝亢進によりトリグリセリドが低値となる。反対に、甲状腺機能低下症では血中トリグリセリドが高値を示す。
e インスリンにはリポ蛋白リパーゼ〈LPL〉の活性を亢進させる作用がある。このLPLの働きにより、トリグリセリドは遊離脂肪酸とグリセロールとに分解される。そのため、血中トリグリセリドは低下する(114F34で出題あり)。逆に言えば、インスリン抵抗性が増加することで、血中トリグリセリドは増加する。

正答率:96%

テーマ:トリグリセリドが高値となる病態または疾患

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし