116F37

45歳の女性。両側の難聴と耳鳴を主訴に来院した。難聴は25歳ごろから自覚し、徐々に増悪している。35歳ごろから耳鳴を伴うようになった。両側の鼓膜に異常を認めない。オージオグラムを別に示す。

最も考えられるのはどれか。

耳硬化症
聴神経腫瘍
滲出性中耳炎
メニエール病
若年発症型両側性感音難聴

解答: a

116F37の解説

【プロセス】
①中年女性
②両側の難聴と耳鳴
③難聴は25歳ごろから自覚し、徐々に増悪
④両側の鼓膜に異常なし
⑤オージオグラムにて両側性伝音難聴と2,000Hzでの混合性難聴(Carhart's notch)
☞⑤より耳硬化症と分かる。①〜③も矛盾しない。④より滲出性中耳炎など鼓膜に異常がみられる疾患は除外される。

【選択肢考察】
a 正しい。上記の通り。
b 片側性の感音難聴をみる。
c ④より否定的。
d 片側性の感音難聴をみる。
e 両側性の感音難聴をみる。

正答率:96%

テーマ:耳硬化症の診断

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