115F24

平均寿命を表す数値はどれか。

その年の死亡者の年齢の平均値
その年の最も死亡率の高かった年齢
その年に最も多くの死亡者がいた年齢
生命表から作成した生存率曲線下の面積
生命表から算出した生存率が50%になった年齢

解答: d

115F24の解説

【ポイント】
x歳以上の人口全てを合計したものをTx、x歳の人口をlxとすると、平均寿命=T0÷l0で算出される(①)。これは前提知識であるため、覚えるべき。

本稿執筆時点で日本最高齢は118歳であるため、Tx=lx+lx+1+......+l118という関係にある。つまり、T0=l0+l1+......+l117+l118となる(②)。

「生存率曲線」の縦軸は文字通り、生存率である。横軸は生存期間(つまり年齢)で、0歳が100%、25歳で99%、80歳で60%、119歳で0%、のようにだんだんゼロに近づいていく。この曲線下面積を求めてみよう。

x歳での生存率をpxとすると、px=lx/l0となる(③)。これを118歳まで1歳ずつ足していったものが、生存率曲線下の面積と近似できる。

よって生存率曲線下の面積=p0+p1+......+p117+p118。③より、これはさらに(l0+l1+......+l117+l118)/l0(④)と書き換えることが可能。

②より、④の分子はT0であるから、生存率曲線下の面積=T0÷l0と分かる(⑤)。

①と⑤より、平均寿命=生存率曲線下の面積であると言える。

正答率:75%

テーマ:平均寿命を表す数値

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