115C24

非感染性疾患(脳心血管疾患・悪性新生物・慢性呼吸器疾患・糖尿病を含む)の国際保健における現況について正しいのはどれか。

死亡原因としては感染性疾患より少ない。
死亡の半分以上は高所得国で発生している。
急速な都市化や生活習慣のグローバル化が加速要因となっている。
最大の寄与を有する単一リスクファクターは塩分過剰摂取である。
低・中所得国においては、富裕層の方が貧困層より死亡率が高い。

解答: c

115C24の解説

【ポイント】
かつては感染性疾患よる死亡が多かったが、現代では急速な都市化や生活習慣のグローバル化により、非感染性疾患〈NCD〉の罹患者とその死亡者数が増えている。

【選択肢考察】
a 全世界の死亡者の死因の70%以上を占めている。ゆえに感染性疾患より多い。
b 高所得国におけるNCDによる死亡者は全体の2割程度。残りの約8割は中〜低所得国でみられる。「悪性新生物や糖尿病は先進国に多い病気!」のようなイメージが強すぎると誤ってしまう(約25%の受験生が本選択肢を選び失点した)。
c 正しい。上記の通り。
d 単一のリスクファクターとして、最大の寄与を有するのは喫煙である。
e 貧困層の方が死亡率が高い。

正答率:51%

テーマ:非感染性疾患〈NCD〉の国際保健における現況

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