115B6

ランダム化比較試験〈RCT〉について正しいのはどれか。

内的妥当性が高い。
二重盲検を要件とする。
第1相臨床試験で用いられる。
メタ分析〈メタアナリシス〉の一種である。
観察研究に比べて交絡因子の影響が大きい。

解答: a

115B6の解説

【選択肢考察】
a 正しい。正誤の判断以前に、「内的妥当性」という言葉の意味が難しい。そのため、正答率も8割程度と必修問題にしては低かった。内的妥当性とは「同一の対象集団に対して同様の介入を行った場合、同等の結果が再現される程度」を意味する。もっと噛み砕いて簡単に言うなら「同じことをもう1回やったら同じ結果になりますか?」ということ。同じ結果が出るなら内的妥当性は高く、繰り返すたびにコロコロ結果が変わるようなら内的妥当性は低いことになる。RCTではランダム化などにより、内的妥当性は高くなる。
b 二重盲検を採用してもよいが、別に必須ではない。
c 第3相臨床試験で用いられる。
d メタ分析とは異なる研究デザインである。エビデンスレベルもメタ分析がIなのに対し、RCTはIIである。
e 観察研究(エビデンスレベルIV以下)に比べ、RCTに対する交絡因子の影響は小さい。

正答率:78%

テーマ:ランダム化比較試験〈RCT〉について

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