114E24

70歳台の女性が初めての失神を主訴に救急外来を受診した。

血糖測定とともにまず行うべき検査はどれか。

脳波検査
頸椎MRI
心電図検査
頸動脈エコー検査
胸部エックス線撮影

解答: c

114E24の解説

失神の原因は多岐にわたるが、痛みや持続するショック等の記載がなく、高齢者で初めてのエピソードということからは低血糖発作や不整脈性失神が考えやすい。
a てんかんなどの判別に有用。検査に時間がかかるため、「まず行うべき」とは言えない。
b 頸椎病変を疑った場合に有効。検査に時間がかかるため、「まず行うべき」とは言えない。
c 正しい。徐脈性不整脈によるAdams-Stokes症候群を確認できる。心電図は簡便にすぐ行える検査であるため、題意を満たす。
d 内頸動脈の狭窄では一過性脳虚血発作〈TIA〉をきたしやすい。よほど高度なTIAを除き、意識障害をきたすことは稀。少なくとも、心電図検査や血糖測定より優先されることはない。
e 気胸や大動脈疾患を判別することはできるも、いずれも失神以外の主訴(疼痛など)が出現するはずである。少なくとも失神患者にまず胸部エックス線撮影を行うことはない。

正答率:93%

テーマ:失神を主訴に救急外来を受診した患者にまず行うべき検査

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