112D3

小児期からの増悪と寛解を繰り返す耳漏を主訴に受診した患者の左鼓膜写真を別に示す。

この疾患で、耳漏の細菌検査で同定される可能性が最も高いのはどれか。

結核菌
肺炎球菌
黄色ブドウ球菌
インフルエンザ菌
Moraxella catarrhalis

解答: c

112D3の解説

画像では鼓膜の穿孔がみてとれる。小児期からの増悪と寛解を繰り返す耳漏があり、慢性中耳炎の診断は難くない。
a 結核性中耳炎の可能性も否定はできないが、「可能性が最も高い」という設問設定である以上、疫学的な頻度の面でcに正答を譲ることとなる。
b・d・e これらはすべて急性中耳炎の原因菌として有名。
c 正しい。慢性中耳炎の原因菌としては黄色ブドウ球菌や緑膿菌、嫌気性菌が多い。

正答率:28%

テーマ:慢性中耳炎で最も多い起炎菌

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし