112D10

胸膜中皮腫について正しいのはどれか。

良性腫瘍である。
上皮型が最も多い。
両側に病変を認めることが多い。
硅酸〈ケイ酸〉曝露との関連性が認められる。
我が国での年間死亡者数は1万を超える。

解答: b

112D10の解説

a 悪性腫瘍である。かつては良性の胸膜中皮腫という概念が存在した時代もあったが、現在は孤在性線維性腫瘍と呼ばれ、胸膜中皮腫に含まれない。
b 正しい。胸膜中皮腫には上皮型、混合型、肉腫型の3つがあり、上皮型が最も多い。
c 片側性の病変が多い。
d 石綿曝露との関連性が認められる。硅酸〈珪酸〉曝露によるのは珪肺である。
e 胸膜中皮腫による死亡者は増加中。日本における石綿輸入のピークが1970〜1980年代であり、数十年の潜伏期があることから近年増加している。とはいえ、2016年段階の年間死亡者は1,500人強であり、1万人は超えない。

正答率:30%

テーマ:胸膜中皮腫について

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