111H13

疾病と腹部診察所見の組合せで正しいのはどれか。

胆嚢癌 --------- Courvoisier徴候
急性胆嚢炎 --------- Murphy徴候
下大静脈閉塞 --------- 臍を中心とする放射状の静脈怒張
急性汎発性腹膜炎 --------- 腸管蠕動亢進
十二指腸潰瘍穿孔 --------- 肺肝濁音界上昇

解答: b

111H13の解説

a Courvoisier徴候は無痛性の胆嚢腫大をみることであり、腫瘍等の存在により胆嚢より下部の胆管が閉塞することで閉塞性黄疸を呈しているケースで出現する。胆嚢癌では認めない。
b 正しい。右季肋部を圧迫した状態で深呼吸すると吸気時に痛みで息が止まることである。胆嚢炎でみられる。
c メデューサの頭と言われ、肝硬変などでみられる。
d 急性汎発性腹膜炎では炎症が波及することにより麻痺性イレウスを呈する。このため腸蠕動は低下する。
e 十二指腸潰瘍穿孔ではfree airが横隔膜下に貯留するため肺肝濁音界が不明瞭となる。肝濁音界は低下する。

正答率:95%

テーマ:消化器疾病と腹部診察所見の組合せ

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