111G62

治療開始後は順調に回復し入院3日目に退院したが、退院10日目から両下肢の脱力が出現した。脱力感は徐々に進行し、退院12日目に歩行困難となったため、救急車で搬入された。

最も考えられるのはどれか。

脳梗塞
多発性硬化症
重症筋無力症
ウイルス性髄膜炎
Guillain-Barré症候群

解答: e

111G62の解説

退院10日目から、進行性の脱力が出現している。カンピロバクター感染が前駆となるGuillain-Barré症候群が考えやすい。
a 両下肢の麻痺は認めにくい。
b 時間的、空間的多発を特徴とする。両下肢に出現して、徐々に進行するという経過はみられない。
c 胸腺腫が背景となる。夕方に増悪する複視が初発症状となることが多い。
d 髄膜炎では髄膜刺激症状はみられても、(脳炎まで至らないかぎり)麻痺は出現しない。
e 正しい。上記の通り。

正答率:99%

テーマ:【長文3/3】Guillain-Barre症候群〈GBS〉の診断

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