110F22

28歳の初妊婦。妊娠33週5日。妊婦健康診査のため来院した。自宅近くの医療機関で妊婦健康診査を受けていたが急に転居となり、今後の妊娠・分娩管理を希望して受診した。診療情報提供書は持っていない。持参した母子健康手帳の記載を別に示す。
認められる可能性が高いのはどれか。
羊水過多症
妊娠糖尿病
胎児発育不全
妊娠週数の誤り
妊娠高血圧症候群

解答: c

110F22の解説

落ち着いて表を1つ1つ読解していけばよい。
a 子宮底長や腹囲は正常であり、羊水過多を思わせる所見はない。
b 12月12日の随時血糖は基準値内であり、妊娠糖尿病とは考えにくい。
c 正しい。8月22日の児頭頭殿長は32mmと正常であるが、妊娠26週頃より子宮底長や腹囲が変化していない。これは胎児発育不全を考えさせる所見である。
d 8月22日の児頭頭殿長より、妊娠週数に誤りがあるとは考えにくい。
e 血圧は正常値であり、妊娠高血圧症候群は否定的。

正答率:63%

テーマ:胎児発育不全〈FGR〉の診断

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