110D44

23歳の男性。行動の異常を心配した家族に連れられて来院した。6か月前に大学を卒業し就職した。3か月前から遅刻が目立つようになり、休みがちとなった。1か月前からは、1日中自室に閉じこもるようになった。1週前から誰かと話しているような独り言がみられ、さらに「誰かに見張られている」「数人が自分の悪口を言い合っている」とおびえるようになった。夜間眠らず、部屋の中を動き回るようになったため家族に連れられて受診した。意識は清明。神経学的所見に異常を認めない。血液生化学所見に異常を認めない。
治療薬として適切なのはどれか。
バルプロ酸
クロナゼパム
リスペリドン
カルバマゼピン
フルボキサミン

解答: c

110D44の解説

独り言、被害妄想、などより統合失調症を考える。
a 双極性障害等の治療薬。
b Lennox-Gastaut症候群等の治療薬。
c 正しい。統合失調症の治療薬。
d 側頭葉てんかん等の治療薬。
e 選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉の1つ。双極性障害等の治療薬。

正答率:92%

テーマ:統合失調症の治療薬

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし