110D3

成人の病態と関連性が強いウイルスとの組合せで正しいのはどれか。
肺 炎 --------- アデノウイルス
上気道炎 --------- ライノウイルス
喘息の増悪 --------- サイトメガロウイルス
気管支拡張症の増悪 --------- RSウイルス
慢性閉塞性肺疾患の増悪 --------- パラインフルエンザウイルス

解答: b

110D3の解説

a アデノウイルスが肺炎をきたすこともあるが、小児で多い。本問では成人の場合を問うている。
b 正しい。ライノウイルスはかぜ症候群の原因となる代表的病原体である。
c 喘息の増悪はウイルス感染後にみられやすい。具体的にはライノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが原因として知られる。サイトメガロウイルスはたしかにウイルスの1つではあるが、免疫低下患者に感染しやすい病原体であり、特に気管支喘息の増悪因子としては知られていない。
d 気管支拡張症の増悪は細菌感染でみられやすい。RSウイルスは小児に感染しやすい。
e 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の急性増悪の原因としては肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ、(特に重症例にて)緑膿菌などが挙げられる。

正答率:86%

テーマ:成人の呼吸器病態と関連が強いウイルス

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし