a アデノウイルスが肺炎をきたすこともあるが、小児で多い。本問では成人の場合を問うている。 b 正しい。ライノウイルスはかぜ症候群の原因となる代表的病原体である。 c 喘息の増悪はウイルス感染後にみられやすい。具体的にはライノウイルス、RSウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが原因として知られる。サイトメガロウイルスはたしかにウイルスの1つではあるが、免疫低下患者に感染しやすい病原体であり、特に気管支喘息の増悪因子としては知られていない。 d 気管支拡張症の増悪は細菌感染でみられやすい。RSウイルスは小児に感染しやすい。 e 慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉の急性増悪の原因としては肺炎球菌、インフルエンザ桿菌、モラクセラ、(特に重症例にて)緑膿菌などが挙げられる。