110B19

災害時における医療について誤っているのはどれか。
医師の役割は応急手当である。
都道府県の医療計画に示されている。
災害拠点病院は被災患者を24時間体制で受け入れる。
災害派遣医療チーム〈DMAT〉は自己完結型の医療救護を基本とする。
大規模災害では長期間にわたってこころのケアを提供する必要がある。

解答: a

110B19の解説

a 誤り。医師が応急手当をしてはいけない、というルールは存在しないが、医師はトリアージなどの専門性を活かした役割を災害医療では担うべきである。
b 都道府県の定める医療計画内に災害医療が含まれている。
c 休日や夜間に災害が起こることも十分にありえるため、災害拠点病院は24時間体制で稼働している。
d 自己完結できない災害派遣医療チーム〈DMAT〉は災害現場で使いものにならない(自己完結の裏返しは「チーム外の要素がないと患者を救助できない」ということである)。
e メンタルケアは一朝一夕では解決できない。長期に渡るケアが必要となる。
※「自己完結」という捉え方によっては否定的なニュアンスのある言葉につられ、dを選んだ受験生が多かった。魅惑的な選択肢につられて無難な正答であるaを選べなくなる受験生心理の好例である。

正答率:32%

テーマ:災害時における医療について

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