109H7

急性胆管炎の身体診察所見で緊急度の高い対応が求められるのはどれか。
眼球結膜の黄染
右上腹部の圧痛
腸雑音の亢進
背部の叩打痛
頻呼吸の出現

解答: e

109H7の解説

a 肝胆道系疾患の発見されるきっかけとなることが多い。これだけで緊急性は判断できない。
b 胆管炎の一徴候であるが、炎症の存在部位を圧迫すれば痛みが出るのは必定であり、これだけで緊急性は判断できない。
c 単純性イレウスでみる。胆嚢炎では炎症の波及により腸管蠕動が低下し、麻痺性イレウスを呈することが多い。
d 背部の叩打痛は尿路結石や腎盂腎炎でみる。
e 正しい。急性胆管炎→急性閉塞性化膿性胆管炎〈AOSC〉→敗血症性ショック→死、という流れが最も重篤である。敗血症性ショックの徴候である頻呼吸が最も緊急度が高いといえる。

正答率:88%

テーマ:緊急度の高い対応が求められる急性胆管炎の身体診察所見

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