109G17

放射線の確率的影響で正しいのはどれか。
放射線宿酔が含まれる。
線量に閾〈しきい〉値がある。
線量と重症度に相関がある。
防護目標は発生の防止である。
ヒトでは遺伝的影響は確認されていない。

解答: e

109G17の解説

確率的影響(ごく微量の被曝でも発生しうる)には発がんと遺伝的影響の2つがあることを覚えておきたい。
a 宿酔は確定的影響(一定量の被曝以上でほぼ100%発症する)である。
b 閾値が存在するのは確定的影響。
c 確率的影響では被曝すればするほど、「発症率」が上昇していくわけで、「重症度」が上昇するわけではない(たくさん被曝すれば発生する癌がより危険なものになったりするわけではない)。
d 確率的影響は上記のようにほんの少しの被曝でも発生しうる。ゆえに発生の防止は不可能。「一定の線量を超えないように被曝量を減少させる」ための線量限度、という概念が確定的影響についてのものであることは106G9等でも出題済み。
e 正しい。ヒトで遺伝的影響が確認されているか否か、を判断するのはかなり難しい。消去法で残すのが現実的であろう。

正答率:62%

テーマ:放射線の確率的影響について

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