a 心電図上、V4~6でのR波増高など左室肥大を示唆する所見はみられていない。 b 前問の解説に示したように急性心筋梗塞〈AMI〉よりも不安定狭心症が考えやすい。が、心筋壊死が生じていないことを証明することはできず(CK上昇は30分程度でみられない)、AMIを完全に否定はできない。また、AMIも不安定狭心症もともに急性冠症候群〈ACS〉に含まれる病態であり、現時点でここの線引きをする必要性は低い。 c 心電図上、PQ間隔は正常であり、房室伝導は障害されていない。 d 正しい。症状は一度完全に消失しているため、再灌流したのであろう。 e 肺血栓塞栓症であればDダイマーの上昇をみる。