108I29

禁煙外来における初診時の対応として適切でないのはどれか。
禁煙の意思を確認する。
身体症状の有無を聴取する。
現在までの喫煙歴を聴取する。
目標とする喫煙本数を話し合う。
問診票によりニコチン依存の程度を診断する。

解答: d

108I29の解説

禁煙治療が保険適用となる条件には以下の4つがある(すべて満たす必要あり)。
(1) ニコチン依存についてのスクリーニングテストで5点以上
(2) ブリンクマン指数(1日の喫煙本数×喫煙年数)が200以上
(3) 直ちに禁煙する意思がある
(4) 禁煙治療を受けることを文書で同意している
このうち、(1)はTobacco Dependence Screener〈TDS〉と呼ばれ、全10問(各1点で10点満点)からなる質問紙によるスクリーニングテストである。
a 上記(3)に該当する。
b TDSに「禁煙したり本数を減らしたときに、次のどれかがありましたか。(イライラ・眠気・神経質・胃のむかつき・落ち着かない・脈が遅い・集中しにくい・手のふるえ・ゆううつ・食欲または体重増加・頭痛)」という項目があり、これは身体依存を表している。
c 上記(2)に該当する。
d 誤り。完全禁煙(喫煙本数0本)という選択肢のみであり、「喫煙本数を減らす」という対応は行わない。
e 上記(1)に該当する。

正答率:98%

テーマ:禁煙外来における初診時の対応

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