右鼓膜に大穿孔がみられており、5年前からのエピソードと合わせ、慢性中耳炎の診断となる。 a 垂直性眼振は中枢病変(すなわち脳内の異常)にてみられる。 b あぶみ骨筋は鼓膜張筋と共同して音に対する鼓膜の振動を調節している(あぶみ骨筋反射)。穿孔の存在下ではこの反射が陰性となる。 c 穿孔の存在下では鼓膜が振動しないため、フラットとなる。 d 半規管は内耳に位置する。本疾患は中耳炎であり、半規管麻痺は出現しない。 e 正しい。鼓膜穿孔により、伝音難聴をみる。そのため気導が低下し、ABgapを生じる。