108B38

急性心不全患者で、肺うっ血を呈しているが末梢循環不全の所見を伴わない場合の治療薬として適切なのはどれか。2つ選べ
フロセミド
アドレナリン
ニトログリセリン
ノルアドレナリン
プロプラノロール

解答: a,c

108B38の解説

肺うっ血を呈している(→肺動脈楔入圧>18mmHg)が末梢循環不全の所見を伴わない(→心係数>2.2)のは、Forrester分類のⅡ群である。
a 正しい。肺うっ血に対して利尿薬が有効。
b アドレナリンは心肺停止時に投与される。
c 正しい。ニトログリセリンにて全身の血管を拡張させるため、静脈還流を減らし、前負荷を軽減する。
d ノルアドレナリンは、血管収縮により後負荷を増加させてしまう。
e プロプラノロールはβ遮断薬である。肺うっ血には無効。
※クリニカルシナリオ〈CS〉に基づけば、CS1 or 2となる。硝酸薬(c)は投与が推奨され、うっ血が強ければ利尿薬(a)も用いられる。

正答率:77%

テーマ:肺うっ血はあるが末梢循環不全のない心不全の治療薬

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