107H6

便秘の原因となりにくいのはどれか。
オピオイド
抗コリン薬
ラクツロース
三環系抗うつ薬
ドパミン作動薬

解答: c

107H6の解説

a モルヒネが代表であるが、腸蠕動を低下させ、便秘の原因となる。
b 抗コリン薬も腸管運動を低下させる作用がある。
c 誤り。ラクツロースは下剤である。
d 三環系抗うつ薬には抗コリン作用があるため、bに同じ。
e ドパミン作動薬も腸管運動を低下させる作用がある。
※Parkinson病では便秘を呈する。これは無動や固縮の一環であり、ドパミン欠乏によるものではない。なお、Parkinson病の治療として抗コリン薬を用いることがあるが、これは「便秘」という症候単独でみれば増悪につながる。しかしParkinson病の症候は多岐にわたるため「便秘」というミクロな観点だけから効果判定をするのではなく総合的なメリット・デメリットを天秤にかけて服薬調整していくこととなる。

正答率:84%

テーマ:便秘の原因となりにくい薬剤

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