106I67

22歳の男性。オートバイに乗って40km/時で走行中に、交差点で乗用車と衝突したため搬送中である。救急隊からの報告によると、意識は清明だが、衝突場所から10m離れた場所まで飛ばされており、右の側胸部から右上腹部にかけて強い疼痛を訴えているという。10分後に到着予定である。
初期診療に必要でないのはどれか。
酸素
MRI
超音波診断装置
心電図モニター
エックス線撮影装置

解答: b

106I67の解説

交通事故で搬送される22歳男性。衝突場所から10m離れた場所まで飛ばされており、右の側胸部から右上腹部にかけて強い疼痛がある。外傷救急においてはprimary surveyを理解しておくことが重要。
a 呼吸状態を安定させるため、酸素投与は必要である。
b 誤り。MRIは時間を要する検査であり、primary surveyには用いない。
c 超音波診断装置にてFASTを行い、心タンポナーデや血胸、腹腔内出血を迅速に調べる。
d 心電図モニターは簡便な検査であり、すぐに装着し検査できる。
e エックス線撮影装置により気胸含めた胸部の精査、骨盤骨折の有無、頚椎の評価を迅速に行える。

正答率:98%

テーマ:オートバイ交通外傷の初期診療に必要でないもの

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