106H32

心電図で洞性頻脈を認める。胸部エックス線写真で心胸郭比44%、異常陰影を認めない。
まず行うべき治療はどれか。
アドレナリンの静注
ジゴキシンの静注
生理食塩液の点滴静注
フェニトインの筋注
ヘパリンの点滴静注

解答: c

106H32の解説

a アドレナリンの静注は心肺停止症例に使用する。
b 頻脈性不整脈に対しジゴキシンを検討するが、本症例は出血性ショックの代償として頻脈を呈しているため使用しない。
c 正しい。出血性ショックに伴う洞性頻脈であり、生理食塩水などの細胞外液を全開で投与する。それでも血圧が維持できない際はノルアドレナリンの投与を考慮する。
d 抗痙攣薬である。
e 消化管出血が疑われる状態での抗血小板薬の投与は、出血を助長させるため不適切である。

正答率:87%

テーマ:【長文2/2】消化管出血を疑う患者にまず行うべき治療

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