106G38

敗血症による多臓器機能障害の発生に関与するのはどれか。2つ選べ
腫瘍壊死因子〈TNF〉
エンドトキシン
ハプトグロビン
クリオグロブリン
von Willebrand因子

解答: a,b

106G38の解説

a・b 正しい。敗血症ではグラム陰性菌の細胞壁を構成するエンドトキシンが血中へ放出される。これによりエンドトキシンショックが起こるとともに、マクロファージからの腫瘍壊死因子〈TNF〉の産生が亢進する。TNFは臓器を構成する細胞のアポトーシスを誘導する。これが多臓器機能障害をきたす。
c ハプトグロビンはヘモグロビンの担体。溶血時に減少する。
d クリオグロブリンは低温により白濁沈殿し、高温により溶解するγグロブリンである。
e von Willebrand因子は血小板の粘着能と第VIII因子の安定化を担う。

正答率:88%

テーマ:敗血症による多臓器機能不全症候群〈MODS〉(多臓器不全)の発生に関与するもの

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