106F20

70歳の女性。1人暮らし。5日前からの発熱と下痢とを主訴に、往診の依頼があった。2年前に大腿骨頸部骨折を受傷して以来、自宅で寝たきりになっている。意識は清明。体温38.0℃。脈拍104/分、整。血圧86/50mmHg。呼吸数24/分。
この患者で認める可能性が高いのはどれか。
黄疸
腹水
乏尿
甲状腺腫大
外頸静脈怒張

解答: c

106F20の解説

5日前からの発熱と下痢とを主訴とする70歳女性。1人暮らしであり、2年前に大腿骨頸部骨折を受傷して以来、自宅で寝たきりになっている。発熱と下痢により脱水を来していると考えられる。
a 黄疸は高ビリルビン血症の際にみる。
b 腹水は肝硬変や腹膜炎などでみる。脱水とは関連がない。
c 正しい。循環血漿量の減少により、乏尿をみる。
d 甲状腺腫大は脱水と関連はない。
e 外頸静脈怒張は右心不全徴候の1つである。脱水の際は頸静脈は虚脱する。

正答率:88%

テーマ:下痢のある高齢女性に予想される症候

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