58歳の男性。タクシーの運転手。独身。職場の健康診断で検査値の異常を指摘されたため来院した。持参した健康診断の結果はHbA1c 7.2%(基準4.3~5.8)であった。身長168cm、体重80kg。初診時は、食事の管理と適度の運動とを中心に生活習慣を改善するよう指導した。3か月後の再診時、体重は81kgとなっていた。本人は「生活習慣を改善する努力はしたが、勤務時間が不規則で深夜勤務も多いので、規則的な食生活は無理だ」と言う。
この患者の行動変容を促すための現時点の対応で適切なのはどれか。
半年後の目標体重を患者とともに設定する。
行動変容ができていないことを強く指摘する。
食生活を監督できる家族や知人との同居を勧める。
糖尿病性壊疽で足を切断した他の患者の写真を見せる。
より規則的な勤務体制で就労できる仕事への転職を勧める。