a 疑わしい食物を与えない状況で発作が起こらない、ということを示す。が、確定診断には至らない。 b 正しい。食物負荷試験は発作を誘発しうるため危険な検査ではある。が、本問は危険かどうかについての判断は問うておらず、あくまで「診断で最も有用なの」を選ぶように指示されているため正解となる。 c 特異的IgE検査は陽性率が低いことが問題。確実性においてはbの方が勝る。 d リンパ球刺激試験はIV型アレルギーの検査である(即時型はI型)。 e 一種の負荷試験であり、bに類似するも、確実性においてはbの方が勝る。 ※食物負荷試験は危険を伴う検査であり、選びきれずcやeに逃げた受験生が多かったようだ。が、国家試験においては設問文がすべて。言い方は悪いかもしれないが、少なくともこの問題は「患者を失ってもよいので、とにかくアレルギーを確実に診断できるものを選べ。」と言っているに等しい。そういった意味で、倫理的に良問とは言いがたい。