105I3

膵炎を合併した急性胆管炎の初期対応として正しいのはどれか。
血漿交換を行う。
緊急開腹手術を行う。
高脂肪食に変更する。
胆道ドレナージを行う。
非ステロイド性抗炎症薬〈NSAID〉を投与する。

解答: d

105I3の解説

a 急性膵炎の重症時にはサイトカイン吸着を行う場合もある。しかし、初期対応としては行わない。
b 緊急開腹手術は初期対応ではない。
c 高脂肪食は膵炎を増悪させる。
d 正しい。Vater乳頭部に胆石が嵌頓することで急性膵炎と急性胆管炎を併発することがある。一般に急性膵炎に対して内視鏡的逆行性胆管膵管造影写真〈ERCP〉など膵管を荒らすような処置は禁忌となるが、今回のケースではドレナージと(存在するなら)胆石の除去をしないと病態が治まらない。そのため初期対応として胆道ドレナージを行う。
e 鎮痛として間違ってはないが、根本解決にはならない。

正答率:89%

テーマ:膵炎を合併した急性胆管炎の初期対応

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