105C24

ａ　前立腺肥大症が代表的である。慢性的な不完全尿閉によって膀胱内に多量の尿が溜まった結果、尿道内圧よりも膀胱内圧が高くなると生じる。
ｂ　脳血管障害後の麻痺や認知症などでトイレ移動や排尿することができずに失禁する。
ｃ　腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が混合した状態である。尿失禁の原因が複数あることではないので注意。尿意が感じてからでも間に合う、とあるため切迫性尿失禁の要素がなく、混合性尿失禁とはいえない。
ｄ　過活動膀胱が代表的。膀胱が過敏状態になっていて尿が流出してしまう。
ｅ　正しい。骨盤底筋群の脆弱化によって腹圧上昇時に尿が漏れ出てしまうものである。本症例では笑ったときや咳・くしゃみ時に尿が漏れる、とあるため合致する。