105C16

52歳の男性。旅客機器縦士。大腸がん検診で便潜血が陽性となったため精査目的で来院した。大腸内視鏡検査でS状結腸に全周性の進行癌を認めた。精査の結果、病期IVのS状結腸癌と診断した。治療方針としてS状結腸切除術と抗癌化学療法とを勧める予定である。母親、妻および医学生の娘との4人暮らし。
はじめに病状を伝える相手として適切なのはどれか。
患者本人
母親
職場の上司

解答: a

105C16の解説

癌を始めに告知する相手を選ぶ問題。
a 正しい。患者本人にまず伝えるべきだ。ただしSPIKESモデルに基づき、本人に悪い知らせを聞く準備があるか、等は事前に確認したい。
b〜e 本人の許可を得た人物であれば病状を伝えてもよい。ただし、これらの人物が本人の図り知らぬところで病状説明を受けることはない。

正答率:94%

テーマ:末期癌の告知

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