105C12

導尿で誤っているのはどれか。
在宅自己導尿は通常1日1回行う。
持続導尿では尿道バルーンカテーテルを留置する。
膀胱結石はカテーテルを長期留置した場合にみられる。
男性では陰茎を上方に牽引しながらカテーテルを挿入する。
尿閉で経尿道的にカテーテルを挿入できない場合は膀胱穿刺を行う。

解答: a

105C12の解説

a 誤り。在宅自己導尿の適応は、神経因性膀胱と下部尿路通過障害である。自然排尿がない場合はそれを補う必要があるため、1日数回行う。
b 自然抜去が起こらないように、バルーンを膀胱内で膨らませ引っかかるようにする。手術中に留置するものもバルーンカテーテルである。
c カテーテルを長期留置している場合の合併症は覚えておく必要がある。人工物の留置で最も注意せねばならないのは感染症であるが、尿道カテーテルでは膀胱結石も問題となる。
d 実際に挿入〜固定までを見学してみるとよい。上方に牽引し尿道を直線的にして挿入する。さらに、固定も陰茎を上方に向けて行う。これは瘻孔の形成を防ぐためである。
e 尿閉でまず行うのはカテーテル挿入や導尿だが、困難な場合は膀胱穿刺を行う必要がある。場所は恥骨上である。

正答率:89%

テーマ:導尿について

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