105A2

1歳6か月児健康診査でみられる皮膚疾患で最も頻度が高いのはどれか。
アトピー性皮膚炎
イチゴ状血管腫
サーモンパッチ
尋常性魚鱗癬
伝染性軟属腫

解答: a

105A2の解説

選択肢のそれぞれが何%か、という知識は不要である(『感染症法』に定められる届け出疾患のようにしっかりとしたデータが収集されていない部分であるため、そもそも日本全体としての確実なデータが存在するのか、すら不明)。
a 正しい。統計データに幅があり、乳幼児の5〜30%にみられるとされる。ありふれた疾患であり、選択肢中で最も多いことは疑いようがない。
b 母斑の1つで、新生児の1%程度にみられる。ほぼ全例が自然消退するため、1歳6か月段階ではごく稀。
c 母斑の1つで、単純性血管腫に分類される。単純性血管腫自体は新生児の20〜30%程度にみられるとされるが、成長に伴い大半が自然消退するため、1歳6か月段階では稀。
d 常染色体優性遺伝の形式をとることの多い角化症。有病率は0.4%程度。
e 「みずいぼ」とも呼ばれる病態であり、幼児から学童期にみられやすい。そのため、1歳6か月段階では多くない。具体的なパーセンテージを文献的に発見することはできなかったが、アトピー性皮膚炎に合併しやすい病態であるため少なくともaより多いことはありえない。

正答率:73%

テーマ:1歳6か月児に多い皮膚疾患

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし