104G14

室温15℃前後の室内において死後約12時間経過した死体にみられるのはどれか。
瞳孔が透視できない。
腹壁の緑変が始まる。
関節の硬直が高度である。
体温が15℃に下がっている。
体位を変えると死斑が容易に転移する。

解答: c

104G14の解説

早期死体現象についての設問である。
a 瞳孔が透視できなくなるのは死後24時間以降である。
b 腹壁の緑変が始まるのは死後48時間前後経過してからである。
c 正しい。死後硬直は死後2時間から顎・頸関節より始まり、12時間後を最高度に全身へ広がり、48時間後まで続く。
d 体温は、死後10時間までは1℃/hずつ、以降は0.5℃/hずつ、外気温まで低下していく。本例では25℃前後のはずである。
e 死斑は死後1時間以内に出現し、6時間までは容易に転移し、12時間前後で指圧によっても消退しなくなる(固定化)。

正答率:82%

テーマ:死後約12時間経過した死体にみられる現象(早期死体現象)

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