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72歳の女性。がんの終末期で在宅医療を利用している。2か月前に膵癌で入院し、肝、肺および骨への転移が見つかった。病状を知った本人と、主な介護者である夫とが自宅で穏やかに過ごすことを強く希望し、1か月前に自宅へ退院した。3日前から呼吸困難、強い疼痛および不眠を訴えるようになり、「憂うつで、もう死んだほうがましだ」と言うようになった。夫は妻の苦しむ姿を見ていられない。
在宅医療を担当する医師の対応として適切でないのはどれか。
本人への再入院の説得
本人への酸素吸入
本人への抗うつ薬投与
本人への鎮痛薬の増量
夫への精神的ケア