104E28

膀胱について正しいのはどれか。
膀胱粘膜は扁平上皮である。
膀胱壁内尿管は膀胱壁に垂直である。
正常排尿時には副交感神経が興奮する。
成人男性の膀胱容量は800 mL以上である。
膀胱内圧は尿の貯留量に比例して上昇する。

解答: c

104E28の解説

a 移行上皮である。膀胱だけでなく、尿管や腎盂、尿道の一部も移行上皮である。
b 尿管は両側とも膀胱壁に対して斜めである。解剖の図をよく思い出してほしい。
c 正しい。橋の排尿中枢から興奮が伝わると、仙髄の副交感神経中枢から骨盤神経を介して膀胱の排尿筋の収縮と内・外尿道括約筋の弛緩が生じる。交感神経では下腹神経を通じて逆の現象が起こり、蓄尿が継続されることになる。
d 正常膀胱容量は300〜500mLと言われる。100〜200mLの尿が溜まると初期の尿意を催すとされている。
e 膀胱内圧は、排尿命令が出るまではある程度一定に保たれている。排尿時には一気に膀胱内圧が上昇する。神経因性膀胱では低膀胱コンプライアンスとなり、蓄尿量が増えるにつれて膀胱内圧が上昇する。

正答率:88%

テーマ:膀胱の解剖・生理について

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