103I31

クラミジア性尿道炎で正しいのはどれか。2つ選べ。
(編注:出題時は1つのみ選ばせる問題であったが、正答は2つあると考えられるためここでは2つ選ばせる問題に変更した。)
激しい排尿痛
前立腺炎の併発
抗菌薬への耐性化
膿性の尿道分泌物
1~3週間の潜伏期間

解答: b,e

103I31の解説

尿道炎は淋菌性のものとそうでないものの2種類があり、後者で最も多いのがクラミジア性尿道炎である。いずれも多くが性感染症である。
a 淋菌性尿道炎に特徴的。尿道灼熱感という言葉があるほど激しい排尿時痛を伴う。
b 正しい。前立腺炎や精巣上体炎を合併しやすい(See 107I37)。
c クラミジア性であればマクロライド系が第一選択であり、著効する。淋菌の場合第一選択はセフェム系であるが、耐性菌であることもある。
d 淋菌性でも非淋菌性でも尿道からの分泌物は認めるが、膿性の分泌物は淋菌性のものでみられる。クラミジア性などの非淋菌性の場合は漿液性の分泌物を認める。
e 正しい。淋菌性尿道炎の潜伏期間が2〜7日で比較的短いのに対して、非淋菌性尿道炎は1〜3週と長いことが両者の違いである。
※出題時はeのみが正解と公表されたが、その後107I37が出題された。bも正答と考えられる。

正答率:53%

テーマ:クラミジア性尿道炎について

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