103G69

記憶障害を認めないのはどれか。
脳振盪
全般発作
もうろう状態
アルコール離脱
Korsakoff症候群
解離性同一性障害
させられ〈作為〉体験
複雑部分発作〈精神運動発作〉

解答: g

103G69の解説

意識障害(消失)がみられる病態では原則として記憶障害もみられると考えてよい。
a 脳振盪では一過性の意識消失とその間の記憶障害をみる。
b 全般発作では文字通り、脳の全体が発作を起こすため、意識消失と記憶障害とをみる。
c もうろう状態も意識の異常であり、記憶障害がみられる。
d アルコール離脱時にはせん妄をみる。このケースでは意識障害と記憶障害とをみる。
e Korsakoff症候群の主徴の1つに健忘がある。
f 解離性同一性障害では異なる人格が台頭している間、主人格の記憶は障害される。
g 誤り。させられ〈作為〉体験とは第三者に自己が操られている状態である(自我の障害)。この間の記憶は保たれる。
h 複雑部分発作〈精神運動発作〉も「複雜」という文字通り、意識消失と記憶障害とをみる。

正答率:71%

テーマ:記憶障害を認める疾患

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