103G17

下肢の人工関節置換術で正しいのはどれか。
感染性関節疾患に適応がある。
骨粗鬆症のある患者には適応がない。
骨セメント硬化時、一過性に血圧が上昇する。
深部静脈血栓症のリスクが高い。
術後の磁気共鳴画像〈MRI〉検査は禁忌である。

解答: d

103G17の解説

a 体内の異物は(当たり前であるが)血流がないため感染源になりやすい。人工関節置換術は非感染性疾患で行われる。
b そのようなことはないが、骨粗鬆症があり周囲の固定に不安がある場合はリハビリを慎重に行うケースもある。
c 骨セメントは骨と人工関節の接着に使用される。セメントのポリマーによって心筋が抑制され心拍数が低下し血圧も低下する危険性があると言われている。
d 正しい。手術侵襲による凝固系の亢進、人工物の挿入、術後の脱水、下肢安静などの理由で、深部静脈血栓症は最も注意すべき合併症である。早期離床によってリスクは軽減する。
e 近年、人工関節は磁性体でないチタン製でありMRI撮像に問題がない。

正答率:78%

テーマ:下肢の人工関節置換術について

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