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102I18
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骨癒合が
得られにくい
のはどれか。
a
上腕骨外科頸骨折
b
橈骨遠位端骨折
c
中手骨骨折
d
大腿骨頸部骨折
e
大腿骨骨幹部骨折
解答: d
102I18の解説
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骨折が癒合するためには、しっかりと接合されていること、血流が十分あること、固定されていることが重要なポイントとなる。骨折部位によっては血流が乏しく癒合しにくい部分があるので覚えておこう。
a 高齢者に多い骨折の1つである。上腕軸は外転することが多い。血流が多く、受傷直後は著名な血腫が生じる。よって、治癒も早い。
b aと同様高齢者に多い骨折である。手掌をついて転倒した場合はColles骨折、手背をついて転倒した場合はSmith骨折と呼ばれる。特別癒合が悪いということはない。
c パンチ動作で生じることが多いためボクサー骨折とも呼ばれる。整復・固定がしっかりなされていれば骨癒合は良好であり機能障害も少なくすむ。
d 正しい。大腿骨頸部は関節内であり外骨膜が欠如しているため骨膜性の仮骨が形成されにくい。また、関節液によって出血の凝固が遅れる。治りにくいだけでなく、骨頭への血流が障害されるため骨頭壊死に至ってしまうこともある。頸部骨折の他に、舟状骨骨折と脛骨中下1/3も癒合しにくく偽関節になりやすい。意欲的な諸君は骨癒合の日数の目安に関し、GurltとColdwellの表(リンクの提示はしないが、インターネットで検索するとすぐに見つかるはずだ)を参照してもらいたい。
e 頸部骨折とは異なり、骨幹部・転子部骨折は血行が良好なので骨癒合を得られやすい。
正答率:81%
テーマ:骨癒合が得られにくい骨折
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