102H19

高齢者の転倒で骨折が最も起こりやすいのはどれか。
頭蓋骨
鼻骨
中手骨
大腿骨
中足骨

解答: d

102H19の解説

高齢者の骨折で圧倒的に多いのは転倒による大腿骨近位の骨折(転子部、頸部)である。その他には橈骨遠位端骨折、上腕骨外科頸骨折、脊椎圧迫骨折などが挙げられる。この4つは覚えておくべきだろう。
a・b 交通事故などの外傷で多い。どの年齢層でも生じる。
c 強い外力が加わると生じる。パンチ動作で折れやすいため、ボクサー骨折とも呼ばれる。どの年齢層でも生じる。
d 正しい。特に頸部骨折は癒合しにくく偽関節になりやすい。また、回旋動脈損傷が合併すると骨頭壊死が進む。歩行障害が残るとその後のADL低下につながり、予後にもかかわるため単なる骨折では済まない重要な疾患である。
e スポーツで繰り返しストレスがかかっている場合生じやすい。足関節の内反(捻挫)に合併することがあり、どの年齢層でも生じる可能性がある。

正答率:96%

テーマ:高齢者の転倒で骨折が最も起こりやすい骨

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