102E10

免疫担当細胞と役割の組合せで正しいのはどれか。
NK細胞 --------- 抗原提示
樹状細胞 --------- 自己免疫
Tリンパ球 --------- 移植免疫
Bリンパ球 --------- 抗体依存性細胞傷害〈ADCC〉
マクロファージ --------- 補体活性化

解答: c

102E10の解説

a NK細胞はウイルスや腫瘍細胞を非特異的に破壊する。抗原提示能はない。
b △。自己の体内で働く免疫細胞、またはその役割のことを「自己免疫」と定義してしまえば本選択肢は正答となる。が、cが明らかに正しいためここでは正答をそちらへ譲る。おそらくは自己の組織を破壊してしまうようなことをここでは「自己免疫」と呼んでいるようであろう。それはTリンパ球の働きである。
c 正しい。移植における拒絶反応などはTリンパ球が大きく関与する。
d 抗体依存性細胞傷害〈ADCC〉は標的細胞の表面抗原に結合した抗体めがけてNK細胞やマクロファージ、好中球が攻撃を仕掛ける現象。獲得免疫後の細胞性免疫機構の一つであり、B細胞ではなくT細胞が主役となる。
e 補体活性化には古典的経路や第二経路、レクチン経路などがある。マクロファージは関与しない。

正答率:70%

テーマ:免疫担当細胞と役割の組合せ

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