102A48

15歳の男子。上方を見たときの複視を主訴に来院した。サッカーの試合中にボールが右眼部に当たった後、症状が出現した。正面視で眼位の異常は認めない。視力は右1.2(矯正不能)、左1.2(矯正不能)。両眼底に異常を認めない。
次に行うのはどれか。
脳波
網膜電図
眼球運動検査
外眼筋筋電図
眼球超音波検査

解答: c

102A48の解説

上方視時に複視が生じており、いずれかの眼球が上転できないということがわかる。外傷歴から考えると眼窩吹き抜け骨折である。骨折部位で下直筋のひっかかりがあるため上転が障害されている。よって眼球運動の検査を選ぶ。
a 脳波は関係がない。
b 視細胞の反応をみる検査である。
c 正しい。片眼の上転が障害されている所見をとる。
d 筋肉が物理的に動くことができない状態なので筋電図ではわからない。
e 超音波検査は、出血や白内障などで眼底が十分に観察できない際に用いる。

正答率:92%

テーマ:吹き抜け骨折の検査

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