101F43

急性糸球体腎炎について正しいのはどれか。2つ選べ
A群β溶血性レンサ球菌感染が関連する。
上気道炎とほぼ同時に腎炎の症状が出現する。
突然の浮腫と血尿とで発症する。
腎生検では糸球体に半月体形成を認める。
無治療では慢性腎不全に至る。

解答: a,c

101F43の解説

a 正しい。A群β溶血性レンサ球菌感染を抗原としたIII型アレルギー機序により発動する。
b 上気道感染後、約2週遅れて腎炎症状を呈する。上気道炎とほぼ同時に腎炎の症状が出現するのはIgA腎症である。
c 正しい。突然の浮腫または血尿がキーワードである。
d 光顕では糸球体への炎症細胞浸潤(富核)がみられ、電鏡では上皮細胞下にhumpと呼ばれる高電子密度沈着物が出現する。腎生検で糸球体に半月体形成を認めるのは急速進行性糸球体腎炎である。
e 安静指示と水分・塩分制限が原則的な対応である。浮腫が強い場合には利尿薬を、感染が残っている場合はペニシリンなど抗菌薬を追加する。

正答率:73%

テーマ:溶連菌感染後急性糸球体腎炎〈PSAGN〉について

フォーラムへ投稿

関連トピック

なし