101B77

ａ　ショックでは有効循環血漿量が現象し、腎への灌流圧が低下することで乏尿となる。尿は出ないが、尿閉ではないので違いに注意。
ｂ　異型輸血を行うと、患者の抗体によって輸血赤血球が攻撃され溶血が生じる。溶血によって、ヘモグロビンを含む赤血球の内容物が流出し様々な症状をきたす。血管の灼熱感や発熱、悪寒などの全身症状に加えて、ヘモグロビン尿がみられることも覚えておこう。
ｃ　正しい。脊髄損傷では中枢へ尿意を伝えることも、中枢からの排尿命令を膀胱へ伝えることもできなくなる。ただし、尿の生成は続くため膀胱内に排出されない尿が蓄積していく。ゆえに尿閉を来す。
ｄ　腎機能が低下し乏尿・無尿の状態となる。尿閉ではない。
ｅ　正しい。子宮脱では膀胱や尿道が圧迫されるため物理的に尿閉となる。