100A28

26歳の男性。1か月前から1日6、7行の粘血便が出現し来院した。4か月前から頻回の軟便がある。回盲部から右側腹部にかけて圧痛を認める。血液所見:赤血球389万、Hb 11.5g/dL、白血球9,600、血小板39万。血清生化学所見:総蛋白7.0g/dL、アルブミン3.5g/dL、AST 25U/L、ALT 22U/L、LD 360U/L(基準176~353)。CRP 5.6mg/dL。注腸造影写真を別に示す。
この患者で吸収障害が予想されるのはどれか。2つ選べ
胆汁酸
アミノ酸
ブドウ糖
ビタミンB12

解答: b,e

100A28の解説

注腸造影では回腸末端部に縦走潰瘍、腸狭窄、敷石状病変を認めCrohn病の診断である。
a 鉄は十二指腸~空腸上部で吸収される。
b・e 正しい。回腸末端で吸収されるため、本疾患では吸収障害が予想される。
c・d 小腸(主に空腸)で吸収されるため、回腸末端での病変では吸収障害は起こりにくいと考える。

正答率:84%

テーマ:Crohn病〈CD〉の患者で吸収障害が予想されるもの

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