解決済 102A54 06.呼吸器

胸水のCTでの見え方

呼吸器のテキスト、7.7胸膜中皮腫の臨床像の質問です。

画像Aでは胸水が腹側にうつっています。
私は、胸水は水なので、仰臥位で撮影するCTでは背側にくるのではないかと
疑問に思いました。

腹側にたまっていることについて、自分なりに理由を考えてみました。
胸膜中皮腫が胸膜腔に存在するため、胸膜腔が癒着している。
そこに胸膜上血管の透過性が亢進し、胸水がたまる。
胸膜腔に胸水は存在するが、癒着のために移動は制限されてしまう。

疑問に対する解説、私の考えの正誤等、ご教授いただけますでしょうか?

回答1件

  • 腫瘍周囲に胸水は貯留しやすいので腹側のみに見えるかもしれませんが、右背側にも胸水は貯留しています。おそらく中皮腫は壁側胸膜全体に播種しているためと思います。

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  • 問題参照 102A54

    65歳の男性。右前胸部の疼痛を主訴に来院した。2か月前から乾性咳嗽と労作時の呼吸困難とが出現し、徐々に増悪した。16歳から60歳まで自動車整備工をしていた。喫煙は20本/日を45年間。意識は清明。身長168cm、体重54kg。体温37.0℃。脈拍76/分、整。血圧130/90mmHg。胸部右側の呼吸音の減弱を認める。血液所見:赤血球429万、Hb 14.6g/dL、Ht 45%、白血球4,100、血小板20万。血液生化学所見:総蛋白7.5g/dL、アルブミン3.5g/dL、AST 22U/L、ALT 9U/L、LD 128U/L(基準176~353)。CRP 0.2mg/dL。穿刺排液した胸水は黄色混濁で、比重1.019。蛋白5.2g/dL、LD 151U/L、アデノシンデアミナーゼ45.0U/L(基準50以下)、ヒアルロン酸高値。一般細菌および抗酸菌培養は陰性で、結核菌のPCR検査も陰性であった。胸部単純CT(A)を別に示す。確定診断のため、胸腔鏡下で壁側胸膜上の結節を生検した。生検組織のH-E染色標本(B)とカルレチニン免疫組織染色標本(C)とを別に示す。CEAによる免疫組織染色は陰性であった。
    診断はどれか。
    • a 膿胸
    • b 乳び胸
    • c 胸膜中皮腫
    • d 癌性胸膜炎
    • e 結核性胸膜炎
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