解決済 105E25 27.基礎医学

薬物の蛋白結合率

講義中(p21)で「蛋白結合率が低下すれば薬物が体内を運搬されにくくなる?」と解説されていますが、蛋白結合率が低下すれば遊離型の薬物が増えますので、「薬効/副作用の増強」(特に脂溶性の抗精神病薬など)が薬物動態学的解釈だと思いますが、どうでしょうか?
血中タンパク量が低下しても吸収率は変わらず、血中に保持されにくくなるので分布容積はむしろ増加するイメージでした。

回答1件

  • 「蛋白結合率が低下すれば遊離型の薬物が増える」という着眼は一理あるのですが、モルヒネのようにもともと蛋白結合率が低い薬剤の場合、蛋白結合率が低下したところで(例えば50%になったところで)、遊離型濃度はほぼ変わらず、薬効にも影響は出ません。よって、一概には言い切れないです。

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  • 問題参照 105E25

    MRSA敗血症に対してバンコマイシンで治療を開始した。治療5日目に解熱したが腎機能障害が出現した。
    バンコマイシンの血中薬物モニタリングで予想されるのはどれか。
    • a 濃度時間曲線下面積減少
    • b 蛋白結合率低下
    • c トラフ値上昇
    • d ピーク値低下
    • e 半減期短縮
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